ワクチン・寄生虫予防
ワクチン
ワンちゃんやネコちゃんには、特有の感染症があります。
死亡率の高い幾つかの病気を、ワクチンで予防することが可能です。
ワクチン接種時には、検温や体重測定を行うため、簡易的な健康チェックにもなります。
ワクチン接種のスケジュール
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犬の場合
生後6週・10週・14週頃に合計3回のワクチン接種が必要です。
成犬になっても毎年1回の追加接種が望ましいと考えます。 -
猫の場合
生後2ヶ月齢に1回目、3ヶ月齢に2回目のワクチン接種が必要です。
成猫になっても毎年1回の追加接種が望ましいと考えます。
犬のワクチン
当院では、6種と8種の混合ワクチンの接種が可能です。どの病気も、かかると重篤な症状を引き起こし死亡率が高い病気です。
飼い主さまのご希望や、ワンちゃんのライフスタイルに合わせてご提案しています。
| キャンプなどアウトドアに連れていく、他のワンちゃんと遊ぶ機会が多い | 8種~ワクチンがおすすめ |
|---|---|
| 上記のような機会が少ない | 6種ワクチンがおすすめ |
| 予防できる病気 | 6種 | 8種〜 |
|---|---|---|
犬アデノウイルス2型感染症 肺炎や扁桃炎など、呼吸器に重い症状を引き起こします。 |
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犬伝染性肝炎 アデノウイルスで起こる肝炎です。嘔吐や下痢などとともに、目が濁ることもあります。仔犬では突然死の原因にもなります。 |
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犬パルボウイルス感染症 ひどい腸炎を起こす、死亡率の高い病気です。心筋ダメージによる突然死が起こることもあります。 |
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犬ジステンバー 発熱、下痢、神経症状を起こす死亡率の高い病気です。治っても、重い後遺症を残します。 |
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犬パラインフルエンザウイルス感染症 咳や鼻水、扁桃炎を起こします。 |
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犬コロナウイルス感染症 腸炎を引き起こします。犬パルボウイルス感染症と混合感染する場合があり、そうなると症状はさらに重篤になります。 |
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犬レプトスピラ感染症 主にネズミの排泄物から感染し、腎臓や肝臓に症状が出る病気で、人間にも感染します。歯ぐきの出血や黄疸が見られる(黄疸出血型)と、高熱や嘔吐・下痢を起こす(カニコーラ型)があります。ネズミは意外に公園や繁華街でも飲食店のゴミにつられて出てきますので、注意が必要です。なお、レプトスピラは他にもタイプがあり、それらがさらに足されたものは10種や11種混合と呼ばれます。 |
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狂犬病ワクチン
人間を含むを全ての哺乳類にかかる可能性があり、発症するとほぼ死亡するため、法律でワクチンの接種が義務付けられています。生後91日以上で1回、その後は毎年の接種となります。自治体が主催する集合接種でも受けることが出来ます。
猫のワクチン
当院では、3種と5種の混合ワクチンの接種が可能です。
混合ワクチンで予防できる病気には、通称「猫カゼ」と呼ばれている呼吸器に症状が現れるものがいくつかあります。
猫は、鼻が利かなくなると食欲が落ちて、体力がみるみる減ってしまうため、呼吸器の病気は特に危険です。
| 外出自由の環境 | 5種ワクチンがおすすめ |
|---|---|
| 完全室内飼育 | 3種ワクチンがおすすめ |
| 予防できる病気 | 3種 | 5種 |
|---|---|---|
猫ウイルス性鼻気管炎 ひどいクシャミ、鼻水、鼻炎、結膜炎、高熱、食欲低下などの症状が出ます。 |
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猫カリシウイルス感染症候群 クシャミ、鼻水、発熱が起こり、その後、舌や口の周辺に潰瘍が発生するようなこともあります。最悪の場合、急性の肺炎となって死亡することもあります。 |
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猫汎白血球減少症 白血球が極端に少なくなり、高熱、嘔吐、下痢から脱水という症状が現れます。体力がない場合症状が現れてから1日で死んでしまうこともある怖い病気です。 |
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クラミジア病
結膜炎や鼻水、クシャミ、セキといった症状が見られます。 |
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猫白血病ウイルス感染症
白血球やリンパ腫など血液の癌や貧血、流産を起こします。 |
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フィラリア
フィラリアは蚊に刺されることで体内に小さな感染小虫が入り、そこで成長しながら心臓や肺動脈に寄生し、心臓病や血液循環障害などの深刻な症状を引き起こします。フィラリアは、命にかかわる怖い病気です。潜伏期間が長く、命が助かったとしても重い後遺症が残るため、特に注意が必要です。
まだあまり知られていませんが、猫もフィラリアにかかります。
猫の場合、フィラリアの仔虫が体の中で死んでしまうため、血液検査で発見されにくいのですが、最近は研究が進み、猫の突然死の中にはフィラリアによるものがあることがわかってきています。
フィラリア予防は大分県の場合、蚊が現れる5月から12月までが予防期間になります。
予防の際には、まずは血液検査で感染の有無を確認し、感染がなければご希望に応じておやつタイプ・錠剤・スポットなどの予防薬を処方します。
ノミ・マダニ
ノミ・マダニの対策もお勧めしています。ノミ・マダニはかゆみだけでなく、様々な感染症の原因にもなります。ノミ・マダニは気温が13度を超えると活発に繁殖をはじめます。大分県の場合、3月初旬から11月までが予防期間になります。月1回飲む薬やスポット剤などさまざまな駆除および予防法があり、ワンちゃん、ネコちゃんに合ったものをお選びいただけます。
「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」について
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、マダニが媒介するウイルス性の人獣共通感染症です。
SFTSウイルスに感染すると、高熱や嘔吐・下痢などの消化器症状、頭痛、筋肉痛などが現れ、重症化すると出血傾向や意識障害を伴い、命にかかわる場合があります。日本での致死率は約27%と報告されており、特効薬やワクチンはなく、主に対症療法が行われます(一部で抗ウイルス薬の使用が検討されることもあります)。
ペット(特に猫や犬)もSFTSに感染するリスクがあり、感染した動物の体液(唾液・血液など)との接触により、人間へ感染する事例が報告されています。猫の場合、致死率が60%前後と非常に高く、外出する猫や野良猫との接触が特に危険です。
飼い主様ができる予防策
- マダニとの接触を避ける 散歩時はマダニが多く生息する草むらや藪などへの立ち入りを避ける。
- マダニ予防薬を毎月継続 犬猫ともに、通年で適切な予防薬(スポットオンや経口タイプなど)を使用しましょう。
- 体調不良のペットには慎重に接する 素手で触らず、手袋・マスクを着用。口の中を覗いたり、傷口に唾液・血液が触れないよう注意してください。